All Artists

アラン・ギルバート(指揮)
Alan Gilbert, conductor

Biography

 アラン・ギルバートは2009年9月、地元ニューヨーク出身者としては初めてニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督に就任した。就任後も国際的に活躍を続け、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、クリーヴランド管、ボストン響、フィラデルフィア管、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、フランス放送フィルなどを定期的に客演指揮している。また、8年にわたって音楽監督を務めたロイヤル・ストックホルム・フィルにおいては現在桂冠指揮者となっており、北ドイツ放送エルプフィルハーモニー響(旧ハンブルク北ドイツ放送響)では首席客演指揮者を10年以上務めている。オペラ公演の指揮ではメトロポリタン歌劇場、ロサンゼルス・オペラ、チューリッヒ歌劇場、スウェーデン王立歌劇場、そして初代音楽監督を務めているサンタフェ・オペラで、『カルメン』『エフゲニー・オネーギン』『ファルスタッフ』『ピーター・グライムズ』をはじめ多数の作品を指揮している。2015年8月には、ニューヨーク・フィルとリンカーン・センターの特別合同制作によるジョージ・ベンジャミンの『Written on Skin』のステージ・プロダクション米国初演でマーラー室内管を指揮した。

 ニューヨーク・フィルハーモニックにおいてギルバートは、174年の歴史をもつ同オーケストラの芸術性の幅をさらに広げた。作曲家や優れた演奏家のための年間レジデンシーを立ち上げ、作曲家ではマグヌス・リンドベルイ、続いて今シーズンのエサ=ペッカ・サロネンが、演奏家では今シーズンにバス・バリトンのエリック・オーウェンズとピアニストのイノン・バルナタンがレジデントに選ばれた。リゲティの『ラ・グラン・マカーブル』、ヤナーチェクの『利口な女狐の物語』、ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』、オネゲルの『火刑台上のジャンヌ・ダルク』のステージ・プロダクションの指揮では、満場の聴衆を集め、絶賛を博した。また、現代音楽作品のための2つのシリーズ「CONTACT!」(2009年開始)と「NY PHIL BIENNIAL」の立ち上げを推し進めた。「NY PHIL BIENNIAL」は、現代・近代音楽作曲家たちによる今日の作品を幅広く集め、紹介するもので、2014年に初めて開催され、2016年に再度開催される。
 ニューヨーク・フィルでの今シーズンのハイライトとしては、新たに就任したコンサート・マスター、フランク・ホアンを歓迎してのリヒャルト・シュトラウスの『英雄の生涯』、カーネギー・ホールのオープニング・ナイト・ガラ、エサ=ペッカ・サロネン、マグヌス・リンドベルイ、フランク・クラフチク、ウィリアム・ボルコム、マーク・ナイクルグの作品の世界初演、マーラー『大地の歌』、シベリウスの生誕150年を祝ってのシベリウスの作品、エリック・オーウェンズをフィーチャーしてのワーグナーの作品、『グラン・パルティータ』を含むオール・モーツァルト・プログラムといった公演が挙げられる。また第2回の「NY PHIL BIENNIAL」ではキュレーターの役割にも参加するほか、ウィリアム・ボルコム作曲の『トロンボーン協奏曲』の世界初演、サロネンの初演、ペア・ノアゴーの作品を指揮する。ニューヨーク・フィルの「メシアン・ウィーク」では指揮棒をヴァイオリンに持ち替えて、メシアンの『世の終わりのための四重奏曲』を、同オーケストラのアーティスト・イン・アソシエーション・ピアニストであるイノン・バルナタン、チェロ首席奏者のカーター・ブレイ、クラリネット首席奏者のアンソニー・マクギルと共に演奏する。
 ギルバートは今シーズン、ヨーロッパの4つの著名オーケストラ(ミラノ・スカラ座管、ドレスデン国立歌劇場管、ロンドン響、アカデミー室内管)へのデビューを果たす。さらにハンブルク(10年以上にわたって首席客演指揮者を務めるハンブルク北ドイツ放送響)、東京(東京都響)、パリ(フランス放送フィル)、ライプツィヒ(ゲヴァントハウス管)、クリーヴランドを再び訪れて指揮台に立つ。ロンドン響とクリーヴランド管のプログラムには、ギルバートが熱心に支持する作曲家、カール・ニールセンの作品が含まれている。昨シーズン、ニールセンの協奏曲3作品(ヴァイオリン、フルート、クラリネット)がリリースされ、これをもってギルバートのニューヨーク・フィルとの「ニールセン・プロジェクト」が完遂された。このプロジェクトはニールセンの生誕150周年を記念して、ニールセンの交響曲および協奏曲全曲をデンマークのDacapoレーベルで4枚のアルバムにしたもので、グラモフォンが実施した調査では、ギルバート指揮ニューヨーク・フィルのニールセン『交響曲第3番』の録音が、同作品のベスト・レコーディングのトップに選ばれた。
 2011年9月、アラン・ギルバートはジュリアード音楽院の指揮・オーケストラ科のディレクターに就任した。彼はまた同音楽院音楽学の初代ウィリアム・シューマン・チェアーに就いている。2008年、ジョン・アダムスの『ドクター・アトミック』を指揮してのメトロポリタン歌劇場デビューは好評を博し、そのDVDはグラミー賞に輝いた。彼が指揮したルネ・フレミングのアルバム『ポエム』(Decca)もグラミー賞を獲得し、ニューヨーク・フィルの『スウィーニー・トッド』を放映したPBSのテレビ番組『ライブ・フロム・リンカーンセンター』により、2015年のエミー賞の優秀音楽監督賞が彼に贈られた。2010年にはカーティス音楽院より音楽名誉博士号が授与され、その翌年にはコロンビア大学から彼の「アメリカ人作曲家による作品並びに現代音楽作品演奏における顕著な貢献」に対して、ディットソン指揮者賞が贈られた。2014年にアメリカ芸術科学アカデミーに選出されたほか、フランス政府から芸術文化勲章のオフィシエに選ばれている。2015年にロンドンのロイヤル・フィルハーモニック協会で「21世紀のオーケストラ ― 新たなパラダイム」と題して講演し、文化外交における功績により2015年度外交政策協会メダルを受章した。

Schedule

2017年
■4月17日(月)19:00 会場:東京文化会館
東京都交響楽団 第828回 定期演奏会Aシリーズ

■4月18日(火)19:00 会場:東京オペラシティ コンサートホール
東京都交響楽団 第829回 定期演奏会Bシリーズ

■4月22日(土)14:00 会場:東京芸術劇場コンサートホール
東京都交響楽団 第830回 定期演奏会Cシリーズ

■4月23日(日)14:00 会場:フェスティバルホール(大阪)
東京都交響楽団 大阪特別公演

Images

(c)David Finlayson

Download

(c)Pascal Perich

Download

ページトップへ